作品概要

・タイトル:東京BTH~TOKYO BLOOD TYPE HOUSE~
・公開:2018年
・制作:ケイマックス
・企画:工藤浩之、鈴木おさむ
・キャスト:
稲垣吾郎 …ゴロー役
要潤 …ジュン役
勝地涼 …リョウ役
・ゲスト:
<EP1>柄本時生
<EP2>森崎ウィン
<EP3>壇蜜
<EP4>水嶋ヒロ
<EP5>皆川猿時
<EP6>蛭子能収
<EP7>マリック親子
<EP8>根本宗子
<EP9>みやぞん
<EP10>草彅剛
今回は、Amazonプライムオリジナルの『東京BTH~TOKYO BLOOD TYPE HOUSE~』の感想を書いていきます。
それぞれ年齢も職業も血液型もバラバラな男性3人が暮らすシェアハウスに毎回ゲストが訪れるシチュエーション・バラエティ・ドラマ。
全10話配信。
あらすじ
都内のシェアハウスに3人の男が暮らしている。
献血で偶然知り合い、意気投合して一緒に住むことになったのだ。
ジュン(要潤)は37才の整体師。血液型はA型。几帳面で慎重派な性格。
リョウ(勝地涼)は32歳の花屋の店員。血液型はAB型で神経質な面があったりポジティブで平和主義な面も持つ。
ゴロー(稲垣吾郎)は44歳のIT社長。血液型はO型で大雑把で楽観的だが親分肌な面も持っている。この家では年長者であり、一番広い部屋を使っている。
ある日、ゴローが連れてきた新しい入居希望者を皮切りに個性的なゲストが次々と訪れる…。
全体的な感想
映るものがとにかくおしゃれ
まず、開始早々に思ったのがインテリアがオシャレ~ということ。
インダストリアルとカフェスタイルとヴィンテージとアンティークスタイルがMIXされたような雰囲気の部屋で、色んな小物(小道具)が部屋中にごちゃごちゃと置いてあるのに所帯地味ていない。
建物自体は古そうだけど、DIYっぽい棚や柱や家具があったり大胆な柄のアクセントクロスが貼ってあったりとインテリアを見ているだけでも楽しい。
そして次に思ったのが、画質というか映像の色合い?(専門用語でなんというかわかりません)もお洒落だな~ということ。コントラストの強いインスタのフィルターのような画質といえば分かってもらえるだろうか。
そして次に思ったのは、衣装もオサレ~ということ。
素人だと大事故を起こしそうな奇抜な色柄のシャツやボトムを3人ともサラリと着こなしている。
ついでに言うとオープニングもかっこいい。
このインテリアと映像とファッションのオシャレさで、開始早々画面から目が離せなくなってしまった。
台本とアドリブのバランスが絶妙
序盤は普通のドラマ仕立てで進行するが、いきなり空気がガラリと変わる時がある。
トークが急にアドリブに変わるのだ。しかもそのアドリブパートがなかなかに長い。
番組の約半分くらいがアドリブパートだ。この演出がけっこう斬新だった。
昔、フジテレビで放送していた『やっぱり猫が好き※』も似たようなシチュエーションドラマだったけど、こちらはアドリブは少なく台本通りに進行するドラマだった。
どちらのドラマにも共通するのは「空気感の緩さ」と「出演者が素で楽しそう」という点。
※『やっぱり猫が好き』
長女かや乃(もたいまさこ)・次女レイ子(室井滋)・三女きみえ(小林聡美)の恩田三姉妹が都内のマンションの一室で繰り広げる騒動を1話完結で描いたシチュエーションコメディドラマ。1988年から1991年までフジテレビ系列で放送されていた。シナリオの多くを三谷幸喜が手掛けている。
3人の掛け合いが心地よい
このドラマはメインとなる3人のキャスティングが良い。
それぞれが役者としての実力があり、素の本人達のリアクションも自然で面白い。
稲垣吾郎がここまでゲストの話を引き立てるのが上手だとは知らなかった。
要潤も几帳面で神経質な役ではあるが、アドリブだと適度な気遣いと緩さがあって良い味を出している。
勝地涼もこの中では一番若いが、演技もアドリブのトークも上手く安心して見ていられた。
『やっぱり猫が好き』の恩田三姉妹に匹敵するくらい相性の良い組合せではないだろうか。
血液型は後付け?
今回のドラマのテーマでもある血液型。
10人のゲストのうち、6人がO型である。A型とAB型はメインの出演者にもいるが、B型の出演者はマリック親子だけ。
もう少しゲストの血液型を均等にできなかったのだろうか。
ここまで偏っていると、元々ゲストだけ決まっていて血液型をテーマにしたのは後付け?などと思ってしまう。
そもそも、20年前ならともかく令和で血液型のテーマはちょっと古いような気がする。(現在は血液型による性格判断には科学的根拠が無いとされている)
「短期でヒステリック」「ひとこと多い」「全てを人に頼る」「面食い」などもはや血液型に関係ない性格まで血液型の特徴として挙げられていてなんだかなぁ…という感想。
エピソードごとの感想
※一部ネタバレありますのでご注意ください。
エピソード1…柄本時生
第1話のアドリブパートでは、ゲスト柄本のプライベートの話を掘り下げる。
リョウ(勝地)とプライベートでも交友のあるが柄本が、勝地と妻(前田敦子)のキューピット役だったことも明かされる。
年間250本もの映画をジャンルを問わず観るという柄本に「好きじゃないものも観ていかないと広がらない」とゴローが言う。これは映画に関わらず色んなことに当てはまる言葉だと胸に刺さった。
ドラマには関係ないけど「時生」という名前がとても良い名前だと思った。
エピソード2…森崎ウィン
2話目のゲストは映画『レディ・プレイヤー1』でハリウッドデビューを果たした森崎ウィン。
関連
森崎さんのプロフィールを調べたら、
ミャンマーヤンゴンでミャンマー人の両親のもとに生まれ、10歳の時に渡日。
2008年にPrizmaXに加入(2020年に解散)し、俳優としてもデビュー。
とのこと。わりと芸歴の長い俳優さんなんですね。
前回の柄本さんと同じ画角に映る森崎さんを見るとリアクションの大きさがより一層際立つ。
そして映画で観た印象よりもガタイが良い。
最後のETⅡ出演はネタだろうけど、もし『レディ・プレイヤー1』の続編が出たら出演して欲しいですね。
余談だけど、冒頭シーンのゴローが女友達にあげた「月の土地の権利書」ってテラスハウスの出演者が誰かにプレゼントしてた(されてた?)よね。テラハではオシャレなプレゼントとして取り上げられていたのがこのドラマではダサいものとして扱われていて人の価値観って様々だなーと改めて思いました。
エピソード3…壇蜜
第3話はシリーズ初の女性ゲストでもある壇蜜。
壇蜜がこういう番組に出ているととても生々しく感じるのは私だけだろうか。
何というか歓楽街の朝(夜ではない)の雰囲気というか。
キッチンに立つ女性が「私、愛されているなぁ」と感じる行動を男3人がシミュレーションする場面はキスマイっぽくて面白かった。
これ、台本が無いし相手も壇蜜だしコントっぽくもできない雰囲気だから素人だったら絶対に恥ずかしくてできないやつだわ。
しかし、そこはプロの俳優3人。それぞれの力量を見せてもらいました。
勝地さんのエロっ気ゼロの演技も年相応で当時新婚だったことを考えたら妥当かなぁとは思う。
このエピソードでリョウの勤務している花屋が母親の経営する花屋ということが明らかになる。
調べてみたら、実際に勝地涼の実家も花屋で母親がオーナーで…ってそのまんまなんですね。
それをネタにしちゃうところが面白い。
エピソード4…水嶋ヒロ
久しぶりに見た水嶋ヒロ。この方、こんなにモニュッとしてたっけ?
私が知っている水嶋ヒロはもっとギラギラしてたんだけど。いつの間にこんな妖精のようなオーラを醸し出せるようになったのか。
声が思いの外イケボだったことにも驚いた。とても癒し効果のある声だ。
エピソード6…蛭子能収
蛭子さんはもう普通に話しているだけで面白い。
3人が素で笑っているのも相まって面白い。
「芸能界一のクズ」というレッテルを貼られているけど、蛭子さんの場合は正直なだけだよね。大抵の人間はこんなもんだと思う。
お葬式で笑ってしまうエピソードの知り合いの漫画家さんは山田花子さんのことだろうか。
「葬式で蛭子能収に笑われる私…」って天国で自虐的に話している彼女が思い浮かんだ。
自殺直前日記 完全版 (QJブックス) 山田花子エピソード7…マリック親子
いやいや、マリックの娘・LUNAさんのパンチ力よ。
お父さんは超有名人だし、LUNAさんもタレント性があるしで親子で並ぶと物凄くアベンジャーズ感がある。
退学になって部屋に閉じこもっていたLUNAさんにマリックさんが『24』を観せて親子の絆を取り戻したエピソードが良かった。
そのエピソード後にLUNAさんが披露したラップも良かったなぁ。
ラップだと裏表が無くて良いんだよね。ストレートに言葉で言ったり普通の曲にして伝えると少し胡散臭くなる言葉でも、ラップにすると素直に受け取れるというか。
良いものを見させていただきました。
エピソード10…草彅剛
最終話のゲストは草彅剛。最終回に相応しいゲストですね。
アドリブパートでは草彅さんの性格や趣味の話で盛り上がる。
話の途中で草彅さんとゴローさんがお互いの性格のことを言い合うのだけれど、この掛け合いがまた微笑ましい。何十年と同じ時間を過ごしてきた彼らの歴史をこちらも理解しているからだろう。
その歴史とダブらせながらシェアハウスの歌を聴いていたらなんだか涙腺が緩んでしまった。
最後に
毎回緩~い雰囲気で進むので気軽に観れる番組だった。
30分間の一話完結というのも観やすい理由のひとつ。
映像がオシャレなのでBGM代わりに流しておくのも良いかも。
インテリアを少し変えてぜひシリーズ化して欲しい。
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